2007年07月20日
ヤエヤマコクタン【三線の木。庭木や街路樹にも】

八重山の名を冠する重要な木は、日本で最も比重の重い材です。リュウキュウコクタンともいい、八重山とは切っても切れない樹木で、三線の高級棹木でもあります。












日本で最も比重の重い木(1.15)です。ちなみに世界で最も重いのはリグナムバスター(1.35)。材質は堅くて重く、心材は黒色。幹は普通はまっすぐだが風当たりの強い土地や岩石地などでは幼令木時代の損傷等によりさまざまな形になります。材はち密で堅くて重く、辺材は白っぽい色で耐久性が弱く折れやすいが、心材は真っ黒(まれにウズラ目と呼ばれる茶色っぽい縞目が入る)できわめて堅いものです。若葉のころにヒゲブトトガリキジラミという害虫がついて葉の表面にぶつぶつが出来ることがあります。
今年出た枝の樹腋から出る短い枝に小さい花が咲きます。旧盆のころから熟し始めます。熟すうちに、黄色から紅色に変わっていき、食べることが可能です。

心材は磨いて民家の生け垣、床柱、床縁、床飾り、応接室の置き物など高級装飾、防風林、防潮林、指物用材、路次楽用材などに用いられました。肌合いと木の質で、三線の棹としては最も良質です。特に八重山産が優れていると人気があります。庭園木、鉢植え、盆栽も人気です。燃やしても火力はあるが煙りが少ないといわれ、出産して地炉(ジール)で体を暖めた時代に重宝されました。

実は食べることができ、果実酒にする人もいます。


波照間では落雷のおそれがある時に枝をまとうと身を守るとされ、また芽が出始める時に粟の蒔種期を知ったといいます。
北部落のおばあちゃんの話では、三味線の棹にとして10年前にブームになり、みんな持っていってしまったとか。お産のお湯をわかすときに女性の腹を暖めたそうです。悪いものを出すということでもあるそうです。袋に入れて使われたそう。

デンサー節(沖縄本島民謡)
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│島の樹花