クロヨナ【藤のような花が咲く、大きなマメの木】

We are OKINAWAN-KOBE

2007年07月03日 00:00

樹木の3回目。今度は宿を出て左手に少し歩いたところにあるクロヨナです。


照島荘近くのもの。藤状の花。2006年8月


同。空港方向を見て。


ニシハマ後方林のもの。2007年3月。

原産地 
科        マメ科
日本での自生分布 屋久島以南
漢字表記 
沖縄本島方言名  ウカバ
波照間方言名   フガマ、ブガマ 
沖縄への導入 
観察スポット   照島荘を出て左手すぐの十字路、海岸など
開花時期     3ー4、8ー10月ごろ
似ていて間違う木
 葉がボダイジュの系統やデイゴと似ています。デイゴの小葉は3枚で落葉するので区別がつきます。


クロヨナの見方
 ハスノハギリ同様、砂浜の後方で海岸林を構成する常緑高木。島の中央部でも見られる。高さは20メートルになるものも。葉は奇数羽状複葉で多少の光沢があり、卵形もしくは卵状長楕円形で先が尖ります。樹皮や葉に傷をいれると独特の臭気があります。

 花は淡紅紫色または白色で、1・5センチの小花を房状につけます。一見、藤の花のようにも見えます。旧盆ムシャーマのナカヌピン、夕方に東組の道ジュネーが花の下を通ります。
 11月ごろに木質で扁平長楕円形の豆状の種子をつけます。この豆は開かず、海流によって散布されて漂着地で萌芽します。


波照間の暮らしとのつながり
 マメ科なので、根の共生する根粒菌が空中の窒素を固定する働きがあるため、沖縄では緑肥として利用されてきました。照島荘の近くのクロヨナの足本にも島の野菜たちが育っています。観察してみましょう。
 島のばあちゃん達には「クロヨナ」といっても通じず、「ブガマ」といったらわかります。



関連記事