2007年07月10日
シマグワ【昔は貴重だった織物の木】


島の、どちらかというと中の方、集落や森で多く見られます。古来、島の人にとってとても大切な木でした。
原産地
科 クワ科
日本での自生分布 屋久島以南
漢字表記
沖縄本島方言名 クワ、コンギ(石垣)、
波照間方言名 ナンヂー
沖縄への導入
観察スポット 島のあちこち
開花時期 2月ごろと7月ごろ
香り
似ていて間違う木 クダモノトケイ(パッションフルーツ)。葉の厚みやツヤが違う。
シマグワの見方 南西諸島各島、台湾、南中国に分布します。北に行くと落葉樹だが、沖縄では常緑樹。海岸近くから山裾にかけて見られる、雌雄異株の4−8メートルの落葉中高木です。実は熟すと食べられます。本土の同属種であると、ヤマグワと比べると、葉の切れ込みが少ないとされます。
雌株は、1年前の枝先やその先に新枝を出した枝の基の方の葉腋に数本出る花軸の先に穂状花序をつけます。穂状花序は球状または楕円形で、黄色の小さな花を多数咲かせます。雄花の穂状花序は雌花の花序より長く、穂状で枝に垂れ下がります。。果実は集合果で、緑-赤-濃紫色へと成熟ごとに色が変化していきます。
葉は互生、卵形で、表面は深緑色で光沢があります。長さ6−15センチ、幅は5−7センチで、若木は深く3〜5裂した形をすることがあります。成木になると卵形なります。一本の枝に色々の葉をつけることもあり、基部は切形から心形、先端は短くまたは細くとがり、縁は鋸歯があります。
生長が早く、大きくなった桑の木には沢山実がつきます。沖縄ではこぼれダネの桑があちこちで芽を出しています。実の付く期間も長く、発芽率も高いので1本桑の木があると必ず近くに小さな桑の木があります。
集合果は多液で甘みがあります。
沖縄の暮らしとのつながり ☆生活材
王府時代から戦前まで、生葉は養蚕のための蚕の飼料として大事にされてきました。樹皮から桑布も作られました。箸の材料にもなる。柱材、木釘、ジール(地炉)の薪、馬の鞍材、ヘラの柄、舟釘、紙材、家畜飼料、緑肥、などにも使われたとのこと。
☆食と薬
甘い実は、ジャムやゼリーの材料として利用されます。また果実の干したものは強壮効果があると言われています。抗酸化物質のアントシアニンを多量に含有しているようです。葉は漢方薬で整腸薬として用います。
食材として 実は食べられますが,そのほかに若葉は天ぷらや汁物の具として用いられるそうです。
栄養価
波照間の暮らしとのつながり 北部落(照島荘のある集落)のばあちゃんの話では、昔は蚕のエサとして非常に貴重で、とても大切にしたそうです。牛や山羊のエサにも使いました。また紙漉きの材料として、北部落の東はずれの浜から石垣島に送ったそうです。そのとき、たたいて白く柔らかくしたそう。実が最高のおやつで、木の下にカサを広げ、棒でたたいて落として取ったそう。今は土地改良されてしまい、すっかりなくなったとおっしゃってました。
沖縄の歌での登場 この記事へのトラックバックURL
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